構造解析の計算書(CalculiX)
ROBO100 の骨組みの硬さを有限要素法で調べた計算書。1〜5 節が今の形のまとめ、6 節がそこまでの検討の記録。単位は mm。値は工具の先端のずれで、力と向きは 7 節の「言葉と座標」による。どの値も計算で、実機では未確認。
1. 結論
- 今の形で、穴あけの力 1500 N に対する工具の先端の前後のずれは 0.033 mm(面の高さ 0、工具 150、架台なし)。架台の上の板では 0.031〜0.039 mm。横力 200 N に対しては 0.026 mm(前後)、0.028 mm(左右)。
- ずれの約 61% は案内(リニアガイド)から来る。案内の剛性は仮定の 200 N/µm で、100 なら 0.049、400 なら 0.025 mm。実機のガイドで測って確かめる。
- 効いた決定は、効きの大きい順に、Z を箱にする、脚にリブを付ける、梁に隔壁を入れる、脚を短くして主軸を梁の近くで使う、リブを梁の前の面まで伸ばす、ヘッドの受けを 2 枚にする、Y のレールの間隔を広げる(3 節)。
- 重さは、効かない板を薄くして減らした。肉抜きの穴や、梁を角パイプで作る形は割に合わない(4 節)。
- 強さは十分にある。最大の応力は 6 MPa で、鋼(SS400)の降伏点 245 MPa の 1/40。板の厚さを決めるのは強さでなく、たわみ。
- 穴の位置精度を決めるのは、たわみより送りネジの誤差である(精度のいる穴の加工方法)。
2. 今の形
形と寸法は 機械の形と寸法、部材は 部材表と寸法図。ここでは硬さに関わる所だけを挙げる。
| 部分 | 形 |
|---|---|
| 枠 | 角パイプ 100×50。長手 t3.2、端 t1.6 |
| 脚 | 角パイプ 150×75×3.2、高さ 109。下に足の板 t12 |
| リブ | t9。脚の前の面から梁の前の面に沿って伸ばす。奥は梁の上面まで(高さ 309)、手前は Y のベルトの覆いの下まで(高さ 169) |
| 梁 | 板を曲げて組む 200×150、長さ 800。前 t6、ほか t3.2。隔壁 t3.2 を 5 枚(両端を含む) |
| Y の案内 | レールの間隔 170 |
| 台 | 鋼 t12 |
| Z の箱 | Z の板 t9、壁 t4.5(奥行き 120)。前はカバー |
| ヘッドの受け | t16、上下 2 枚、間隔 280 |
| 骨組みの重さ | 74.7 kg(解析のモデル。機械全体は 約 189 kg) |

穴あけの力で主軸が押し上げられると、Z の箱が前へ傾き、梁がねじれて、脚の付け根が曲がる。ずれの大きい所は Z の箱と案内で、骨組みでは梁と脚の付け根。
3. 決めたことと効き方
今の形から、決めたことを一つだけ元に戻して解いた。ほかの条件はそろえてあるので、増えたずれがその決定の効き目になる。条件は面の高さ 0、工具 150、架台なし。

| 決めたこと | やめた場合 | 先端の前後 | 前後 200 N | 重さ kg | 記録 |
|---|---|---|---|---|---|
| 今の形 | ― | 0.0330 | 0.0265 | 74.7 | |
| Z を箱にする(Z の板に壁 2 枚、ヘッドの受け 2 枚) | Z の板 t25 の 1 枚、受け 1 枚 | 0.1510(+358%) | 0.0777(+193%) | +4.9 | 6.2 |
| 脚にリブを付ける | リブなし | 0.1032(+213%) | 0.0436(+65%) | −3.5 | 6.4 |
| 梁に隔壁を入れる | 両端の板だけ | 0.0443(+34%) | 0.0499(+88%) | −2.2 | 6.12 |
| 脚を短くして、主軸を梁の近くで使う | 脚 209 | 0.0475(+44%) | 0.0448(+69%) | +3.7 | 6.4 |
| リブを梁の前の面まで伸ばす | 梁の下面まで | 0.0413(+25%) | 0.0288(+9%) | −1.9 | 6.10 |
| ヘッドの受けを上下 2 枚にする | 1 枚 | 0.0386(+17%) | 0.0305(+15%) | −2.5 | 6.2、6.12 |
| Y のレールの間隔を 170 にする | 間隔 140 | 0.0350(+6%) | 0.0280(+6%) | 0 | 6.2 |
重さの差は、元に戻したときに増える(+)か減る(−)か。リブや隔壁や受けは数 kg の部材で、ずれを大きく減らしている。
重さのために決めたこと
| 決めたこと | やめた場合 | 先端の前後 | 前後 200 N | 重さ kg | 記録 |
|---|---|---|---|---|---|
| 効かない板を薄くする(枠の端 t1.6、隔壁 t3.2、Z の壁 t4.5、受け t16、足の板 t12) | 元の厚さ(2.3、4.5、6、20、16) | 0.0321(−3%) | 0.0258(−3%) | +8.1 | 6.8、6.10 |
| 台を鋼 t12 にする(アルミは加工しない) | アルミ t25 | 0.0316(−4%) | 0.0255(−4%) | −2.3 | 6.7 |
板を薄くして 8.1 kg 軽くし、ずれの増えは +3% にとどまった。そのぶんはリブを伸ばして取り返している。
4. 採らなかった案
今の形に足すか置き換えて解いた。左下ほど良い(軽くなって、ずれが減る)。

| 案 | 先端の前後 | 前後 200 N | 重さ kg | 採らなかった理由 | 記録 |
|---|---|---|---|---|---|
| 梁の前の板を t9 にする | 0.0309(−6%) | 0.0256(−3%) | +3.7 | 効くが重い。もっと硬くしたいときに最初に考える | 6.8 |
| 梁の隔壁を 2 枚足す | 0.0325(−2%) | 0.0257(−3%) | +1.4 | 効きが小さい | 6.9 |
| Z の前板 t6 を付ける | 0.0328(−1%) | 0.0264(0%) | +2.5 | ほとんど効かない。前はカバーにする | 6.6 |
| 隔壁と Z の壁に肉抜きの穴 | 0.0350(+6%) | 0.0289(+9%) | −1.0 | 軽くなる量のわりに、ずれが増える | 6.8 |
| 梁を 2 本の角パイプと平鋼にする | 0.0300(−9%) | 0.0256(−3%) | +15.0 | 効くが 15 kg 重い | 6.9 |
このほか、記録の 6.1 で溝形鋼で骨組みを作る案(重いか柔らかい)、6.2 で Z のブロックを 3 個ずつにする案(左右に効くが、台がリブに当たる恐れ)と Z のネジを φ20 にする案(上下のずれだけが減る)を比べて、採らなかった。
5. 今の形の詳しい結果
主軸の高さと案内の剛性(工具 150、架台なし)
| 条件 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|---|
| 面の高さ 0 | 0.033 | 0.058 | 0.026 | 0.028 |
| 面の高さ 50 | 0.029 | 0.058 | 0.021 | 0.025 |
| 主軸が一番上 | 0.027 | 0.058 | 0.018 | 0.023 |
| 主軸が一番下 | 0.043 | 0.058 | 0.040 | 0.035 |
| 案内 100 N/µm | 0.049 | 0.065 | 0.039 | 0.039 |
| 案内 400 N/µm | 0.025 | 0.054 | 0.020 | 0.022 |
主軸を上げて Z のブロックに近い位置で使うほど、ずれは小さい。案内の剛性は仮定なので、実機で測る。
架台の上の板を加工するとき
架台の高さ 50、敷き板の上に板を置く。値は工具の先端と板の相対的なずれ。t32 は W 31 で解いた。
| 板 | 工具 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|---|---|
| t9(W 6) | 150 | 0.033 | 0.136 | 0.026 | 0.029 |
| t9(W 6) | 130 | 0.039 | 0.138 | 0.031 | 0.030 |
| t32(W 31) | 150 | 0.032 | 0.136 | 0.024 | 0.027 |
| t32(W 31) | 130 | 0.031 | 0.136 | 0.024 | 0.027 |
上下の値には架台の板のたわみが含まれる(下面を 12 か所だけで支えた場合)。作業台に載せれば小さくなる見込み。通し穴には関係しない。
固有振動数
面の高さ 0 で 71、99、117、162、202 Hz。刃の周波数と近い回転数を避ける。2 枚刃なら 71 Hz は 約 2150 rpm に当たる。
応力
ミーゼス応力の最大は、穴あけの力 1500 N で 6.2 MPa(脚)、前後 200 N で 1.7 MPa、左右 200 N で 2.6 MPa。鋼の降伏点 245 MPa に対して十分に小さい。角の値は要素の大きさと溶接の形で変わるので、目安として見る。
部品ごとの効き方

骨組みでは梁が一番効く。重さの大きい枠は、前後のずれにはほとんど効かない。
6. 検討の記録
今の形に至るまでの検討。各節の「今の案」や「基準」は、その時点の形を指す。値はその時点の形で解いたもので、1〜5 節の値とは条件が違う。比べるのは同じ表の中だけにする。
| 節 | 変えたこと | 分かったこと |
|---|---|---|
| 6.1 | 骨組みの部材(角パイプ、溝形鋼、板を曲げて組む) | 板を曲げて組む梁(案 G)が、角パイプと同じ硬さで一番軽い |
| 6.2 | Z の部分(壁の奥行き、前板、受けの間隔、ブロックの数、ネジ、Y のレールの間隔) | 壁の奥行き 120、受けの間隔 280、Y のレールの間隔 170 を採用。案内の剛性が一番効く |
| 6.3 | 6.1 と 6.2 の組み合わせ | 主軸を上げて使うほど前後のずれが減る |
| 6.4 | 脚の長さ | 脚を短くして主軸を梁の近くで使う。脚 105 を採用(今は足の板が薄くなった分 109) |
| 6.5 | 架台の高さと板のリブ | 架台の高さは板のたわみ(上下)にだけ効く。高さ 50 を採用 |
| 6.6 | Z の前板 | ほとんど効かない。カバーにする |
| 6.7 | 台の材料 | 鋼 t12 を採用(アルミは加工しない) |
| 6.8 | 肉抜きの穴と板厚 | 肉抜きの穴は割に合わない。効かない板を薄くする |
| 6.9 | 梁を 2 本の角パイプと平鋼で作る | 今の板の箱より軽く硬くはならない |
| 6.10 | リブを梁の前の面まで伸ばす | よく効く。6.8 の板厚と合わせた軽 7 を採用し、今の形になった |
| 6.11 | 軽 7 を入れる前(N1)の結果 | 3 節と比べる基準として残す |
| 6.12 | 部材ごとの効き方(脚を決める前の形) | 案内、梁、Z の壁と板が効く。隔壁がないと前後 200 N のずれが大きく増える |
| 6.13 | 梁の中の隔壁を、どの辺で溶接するか | 前の辺と後ろの辺が効く。上下の辺は効きが小さい。組み方を決めた |
| 6.14 | 脚のリブの左右の位置(角パイプの外端、中央、内端) | X のブロックの上にあれば差は小さい。外端に寄せると少し悪い。今の位置のまま |
| 6.15 | 脚とリブを X のブロックの中心へ寄せる(梁 825) | 脚を動かしても変わらない。リブで −2% だが、Y の動く範囲と幅が犠牲になる。今の形のまま |
変形の図は全部同じ倍率(立体 500 倍、断面 800 倍)と同じ色(0.10 mm 以上は赤)。リブの階段状の縁はメッシュの形で、実物の形ではない。
6.1 骨組みの案
Z の部分は共通で、骨組みだけを変えた。主軸は一番下(主軸端 130、脚 205)。

| 案 | 内容 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | モデル kg | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 角パイプ。梁 200×150×4.5、脚 150×75×4.5、枠 t3.2 | 0.055 | 0.060 | 0.050 | 0.043 | 87.3 | 基準。規格の角パイプで作れる |
| B | 梁 C200×80 に裏板 t4.5、脚 C150、枠 C100 | 0.072 | 0.064 | 0.067 | 0.049 | 103.5 | 奥行きが浅く、柔らかくて重い |
| C | 梁 C200×80 を開いたまま、脚 C150、枠 C100 | 0.169 | 0.074 | 0.196 | 0.051 | 97.9 | 開いた断面はねじれに弱く、変形が飛び抜けて大きい。使えない |
| D | 梁 C200×90 に裏板 t4.5、脚 C150、枠 C100 | 0.064 | 0.062 | 0.060 | 0.048 | 108.4 | B より硬いが、A に届かず重い |
| E | 梁 C200×80 を 2 本合わせる、脚 C150、枠 C100 | 0.047 | 0.058 | 0.046 | 0.046 | 120.3 | 一番硬いが 33 kg 重い |
| F | 梁は角パイプ、脚 C150、枠 C100 | 0.056 | 0.063 | 0.053 | 0.050 | 99.3 | A とほぼ同じ硬さで 12 kg 重い |
| G | 板を曲げて組む。梁 200×150 前 t6 他 t3.2、脚 t3.2 | 0.057 | 0.061 | 0.051 | 0.043 | 83.3 | A とほぼ同じ硬さで 4 kg 軽い。採用 |
| H | 板を曲げて組む。梁 200×180 前 t4.5 他 t3.2 | 0.057 | 0.061 | 0.051 | 0.045 | 85.6 | G と同じ硬さで 2.3 kg 重い |
| I | 枠だけ C100、他は A | 0.056 | 0.063 | 0.052 | 0.048 | 97.9 | 硬さは同じで 10.6 kg 重い |
案 A:角パイプ。梁 200×150×4.5、脚 150×75×4.5、枠 t3.2

案 B:梁 C200×80 に裏板 t4.5、脚 C150、枠 C100

案 C:梁 C200×80 を開いたまま、脚 C150、枠 C100

案 D:梁 C200×90 に裏板 t4.5、脚 C150、枠 C100

案 E:梁 C200×80 を 2 本合わせる、脚 C150、枠 C100

案 F:梁は角パイプ、脚 C150、枠 C100

案 G:板を曲げて組む。梁 200×150 前 t6 他 t3.2、脚 t3.2

案 H:板を曲げて組む。梁 200×180 前 t4.5 他 t3.2

案 I:枠だけ C100、他は A

6.2 Z の部分の案
骨組みは案 A で共通。

| 案 | 内容 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | モデル kg | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Z0 | 基準 | 0.055 | 0.060 | 0.050 | 0.043 | 87.3 | |
| Z1 | 壁の奥行き 86 → 120 | 0.051 | 0.060 | 0.047 | 0.043 | 89.6 | ヘッドが箱の中に入る |
| Z2 | Z1 に前板 t6 を付けて箱にする | 0.050 | 0.059 | 0.046 | 0.043 | 92.4 | |
| Z3 | Z2 の板を薄くする。壁 t6、前板 t4.5 | 0.051 | 0.059 | 0.047 | 0.043 | 89.0 | 0.001 mm の差で 3.4 kg 軽い。採用 |
| Z5 | ヘッドの受けの間隔 200 → 280 | 0.053 | 0.059 | 0.048 | 0.043 | 87.3 | 重量が変わらない。採用 |
| Z6 | 台を鋼 t12 にする | 0.057 | 0.060 | 0.052 | 0.043 | 89.5 | かえって悪い |
| Z7 | Z のブロックを 3 個ずつ(下へ足す) | 0.053 | 0.060 | 0.049 | 0.034 | 89.6 | 左右の横力に効く。台がリブに当たる恐れ |
| Z8 | Z のブロックを 3 個ずつ(上へ足す) | 0.052 | 0.060 | 0.048 | 0.038 | 92.2 | Z の板が 110 mm 長くなる |
| Z9 | Z の案内の剛性 400 N/µm | 0.050 | 0.059 | 0.046 | 0.038 | 87.3 | 形は同じ。剛性の影響を見る |
| Z10 | 全部の案内の剛性 400 N/µm | 0.042 | 0.056 | 0.037 | 0.033 | 87.3 | 形は同じ。案内が一番効く |
| Z11 | Z のネジ φ20(70 N/µm) | 0.055 | 0.044 | 0.050 | 0.043 | 87.3 | 上下だけが減る |
| Z12 | Y のレールの間隔 140 → 170 | 0.050 | 0.059 | 0.047 | 0.043 | 88.0 | 重くならず効率が一番良い。採用 |
| Z13 | Z2 と Z11 | 0.050 | 0.043 | 0.046 | 0.043 | 92.4 | |
| Z14 | Z2 と Z12 | 0.046 | 0.058 | 0.042 | 0.043 | 93.1 | |
| Z15 | Z14 と Z11 | 0.046 | 0.042 | 0.042 | 0.043 | 93.1 |
Z の板を t6 にした案(Z4)は、モデルの節点がつながらず解が出なかったので、結果に入れていない。
案 Z0:基準

案 Z1:壁の奥行き 86 → 120

案 Z2:Z1 に前板 t6 を付けて箱にする

案 Z3:Z2 の板を薄くする。壁 t6、前板 t4.5

案 Z5:ヘッドの受けの間隔 200 → 280

案 Z6:台を鋼 t12 にする

案 Z7:Z のブロックを 3 個ずつ(下へ足す)

案 Z8:Z のブロックを 3 個ずつ(上へ足す)

案 Z9:Z の案内の剛性 400 N/µm

案 Z10:全部の案内の剛性 400 N/µm

案 Z11:Z のネジ φ20(70 N/µm)

案 Z12:Y のレールの間隔 140 → 170

案 Z13:Z2 と Z11

案 Z14:Z2 と Z12

案 Z15:Z14 と Z11

6.3 組み合わせの案
| 案 | 内容 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | モデル kg |
|---|---|---|---|---|---|---|
| R1 | 角パイプの骨組みに、Z の改良 | 0.047 | 0.058 | 0.043 | 0.043 | 89.7 |
| R2 | 板を曲げた骨組みに、Z の改良 | 0.048 | 0.059 | 0.044 | 0.043 | 85.7 |
| R3 | R2 に Z のブロックを 3 個ずつ | 0.045 | 0.058 | 0.042 | 0.038 | 90.8 |
| R4 | R2 で主軸端 230 | 0.035 | 0.059 | 0.027 | 0.033 | 85.7 |
| R5 | R2 で主軸端 330 | 0.026 | 0.059 | 0.017 | 0.027 | 85.7 |
| R6 | R2 で案内 400 N/µm | 0.036 | 0.055 | 0.033 | 0.034 | 85.7 |
| R7 | R2 で案内 100 N/µm | 0.069 | 0.066 | 0.066 | 0.063 | 85.7 |
| R8 | R2 でメッシュ 10 mm | 0.050 | 0.060 | 0.045 | 0.044 | 85.7 |
R8 はメッシュの確かめで、15 mm と 10 mm の差は 約 4%。主軸を上げるほど前後のずれが減ることが、次の案につながった。
案 R1:角パイプの骨組みに、Z の改良

案 R2:板を曲げた骨組みに、Z の改良

案 R3:R2 に Z のブロックを 3 個ずつ

案 R4:R2 で主軸端 230

案 R5:R2 で主軸端 330

案 R6:R2 で案内 400 N/µm

案 R7:R2 で案内 100 N/µm

案 R8:R2 でメッシュ 10 mm

6.4 脚を短くして、主軸を梁の近くで使う
加工する面が同じなら、脚を短くすると主軸が Z のブロックに近い位置で加工できる。板の加工が主で、梁と部品の間の距離が小さくてよいので成り立つ。

| 面の高さ | 脚 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 205 | 0.045 | 0.059 | 0.040 | 0.041 |
| 0 | 155 | 0.041 | 0.059 | 0.033 | 0.034 |
| 0 | 105(採用) | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 |
| 0 | 75 | 0.041 | 0.063 | 0.026 | 0.025 |
| 50 | 205 | 0.040 | 0.059 | 0.032 | 0.036 |
| 50 | 155 | 0.034 | 0.059 | 0.025 | 0.029 |
| 50 | 105(採用) | 0.033 | 0.061 | 0.021 | 0.025 |
| 50 | 75 | 0.033 | 0.063 | 0.019 | 0.023 |
| 100 | 205 | 0.033 | 0.059 | 0.024 | 0.031 |
| 100 | 155 | 0.029 | 0.059 | 0.020 | 0.026 |
- 脚 75 ではリブが低くなり、スラストのずれが脚 105 より悪くなる。脚 105 を採用した。
- リブを t9 から t16 にすると、1.2 kg 増えて 0.038 → 0.036 mm(面の高さ 0)。必須ではない。
- ストロークは、同じ位置で使うならずれに関係しない。


6.5 架台の高さと板のリブ
| 条件(W 40〜52、L 125) | 先端の前後 | 板のたわみ | 左右 200 N |
|---|---|---|---|
| 架台の高さ 100、リブ 7 枚、板 t16 | 0.034 | 0.017 | 0.026 |
| 架台の高さ 75 | 0.034 | 0.038 | 0.026 |
| 架台の高さ 50(採用) | 0.034 | 0.075 | 0.026 |
| 架台の高さ 100、板 t12 | 0.032 | 0.027 | 0.025 |
| 架台の高さ 100、リブ 3 枚 | 0.032 | 0.021 | 0.025 |
| 架台の高さ 100、リブなし | 0.032 | 0.124 | 0.025 |
前後と左右のずれは架台の高さで変わらない。変わるのは板のたわみ(上下)だけで、止まり穴の深さに効く。
6.6 Z の前板
| 面の高さ | 前板 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | モデル kg |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0 | t4.5 | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 82.0 |
| 0 | なし | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 79.9 |
| 50 | t4.5 | 0.033 | 0.061 | 0.021 | 0.025 | 82.0 |
| 50 | なし | 0.033 | 0.061 | 0.021 | 0.025 | 79.9 |
使う位置では差がほとんどないので、前板は構造の部材にせず、カバーにする。ヘッドと受けの締結が確かであることが前提。
6.7 台の材料
切粉が混ざるのでアルミは加工しない。台を鋼にしても成り立つかを調べた。面の高さ 0、工具 150。台が薄くなると主軸も梁へ近づく。
| 台 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 台 kg | モデル kg | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アルミ t25(今) | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 6.0 | 78.6 | 72 Hz |
| 鋼 t25 | 0.037 | 0.061 | 0.026 | 0.027 | 17.4 | 90.0 | 67 Hz |
| 鋼 t20 | 0.038 | 0.061 | 0.026 | 0.027 | 13.9 | 86.5 | 69 Hz |
| 鋼 t16 | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 11.1 | 83.7 | 69 Hz |
| 鋼 t12 | 0.040 | 0.061 | 0.028 | 0.028 | 8.3 | 80.9 | 71 Hz |
| 鋼 t9 | 0.042 | 0.062 | 0.029 | 0.028 | 6.2 | 78.8 | 71 Hz |
| 鋼 t12+横板 t6 | 0.039 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 9.6 | 82.2 | 70 Hz |
| 鋼 t9+横板 t6 | 0.040 | 0.062 | 0.028 | 0.028 | 7.5 | 80.1 | 71 Hz |
| 鋼 t16+横板 t6 | 0.038 | 0.061 | 0.027 | 0.028 | 12.4 | 85.0 | 69 Hz |
鋼 t12 を採用した。アルミ t25 より先端が 0.0015 mm 大きく、2.3 kg 重いだけで、振動の問題もない。それ以前の節(6.1〜6.6)はアルミの台で解いた比較で、案どうしの関係は変わらない。
6.8 骨組みを軽くする(肉抜きと板厚)
肉抜きの穴で、強さを保ったまま軽くできるかを調べた。今の案(台は鋼 t12、面の高さ 0、工具 150)で計算した。
結論
- 肉抜きの穴は割に合わない。穴をあけられる板(隔壁、Z の壁、リブ)に全部あけても 1.7 kg(機械の 1% 未満)しか軽くならず、工具の先端のずれは最大 10.3% 増える。
- 板厚の配分を変える方が良い。効かない板を 1 段薄くし、効く所(脚の前、リブ)を少し厚くすると、6.2 kg 軽くなり、ずれはかえって減る(下の「軽 6」)。
- 強さ(壊れないこと)には十分な余裕がある。最大の応力は 22 MPa で、鋼(SS400)の降伏点 245 MPa の 1/10 以下。板の厚さを決めるのは強さでなく、たわみ。
重さの内訳と、効いている部品

骨組みは 80.9 kg で、残りはリニアガイド、ヘッド、モーターなどの購入品と配線。肉抜きや板厚で変えられるのは骨組みだけ。

- 一番効くのは案内(リニアガイド)。重さも 35.7 kg と大きいが、剛性が下がるとずれが大きく増える(6.11 の剛性 100 N/µm の例で 0.056 mm)ので、小さくしない。
- 骨組みでは梁、足の板、脚、リブが効く。脚とリブは合わせて 3.9 kg と軽いのに、6.3 kg の受けよりずっと効く。
- 受け、Z の壁、隔壁、枠の端は、重さのわりにほとんど効かない。ここが軽くする候補。
肉抜きの穴

| 案 | 軽くなる kg | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 穴なし(今) | 0.0 | 0.0397(+0.0%) | 0.0614(+0.0%) | 0.0279(+0.0%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| 隔壁に φ90(3 枚) | 0.7 | 0.0409(+3.0%) | 0.0616(+0.3%) | 0.0294(+5.4%) | 0.0279(+0.4%) | 71 Hz |
| Z の壁に φ70×2(2 枚) | 0.7 | 0.0404(+1.8%) | 0.0616(+0.3%) | 0.0283(+1.4%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| リブに φ50(2 枚) | 0.3 | 0.0419(+5.5%) | 0.0625(+1.8%) | 0.0285(+2.2%) | 0.0279(+0.4%) | 71 Hz |
| 3 か所とも | 1.7 | 0.0438(+10.3%) | 0.0630(+2.6%) | 0.0304(+9.0%) | 0.0279(+0.4%) | 71 Hz |
| 梁の後ろの板に φ100×4(悪い例) | 0.7 | 0.0401(+1.0%) | 0.0614(+0.0%) | 0.0303(+8.6%) | 0.0279(+0.4%) | 71 Hz |
- 穴は板の真ん中をくり抜くので、同じ重さを減らすなら板を薄くする方がずれは小さい。隔壁は穴で 0.7 kg 減らすと前後 200 N のずれが +5.4% だが、t4.5→3.2 にすると 1.4 kg 減って +1.1%。
- リブは小さな三角で、力の通り道の真ん中に穴が来る。φ50 でも先端の前後が +5.5% になる。
- 梁の後ろの板に穴をあけると、閉じた箱が開いてねじれに弱くなる(前後 200 N で +8.6%)。箱の面には穴をあけない。
- 穴をあけるのは、配線や配管を通す、溶接の中の空気を抜く、ボルトを締める手を入れる、などの目的があるときだけにする。
- 要素を 15 mm から 7.5 mm に細かくしても傾向は同じだった(先端の前後:穴なし 0.0421、隔壁の穴 0.0432(+2.6%)、リブの穴 0.0451(+7.1%))。
板厚を 1 段変えた場合

| 薄くする | 軽くなる kg | 一番増えたずれ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 受け t20→16 | 1.3 | +0.3% | 主軸を挟む長さが短くなる。ヘッドの固定方法を決めるときに確かめる |
| 枠の端 t2.3→1.6 | 2.1 | +0.7% | 端の枠は X のネジの BF12 を受けるだけ |
| Z の壁 t6→4.5 | 1.2 | +0.8% | 溶接で付ける前提 |
| 隔壁 t4.5→3.2 | 1.4 | +1.1% | |
| 梁の後ろ t3.2→2.3 | 1.1 | +1.8% | |
| Z の板 t9→6 | 2.1 | +2.9% | 不可。Z のレールを留めるねじの深さが足りない |
| 足の板 t16→12 | 2.1 | +2.0% | |
| 枠の長手 t3.2→2.3 | 3.9 | +11.9% | 不可。左右のずれと振動数が悪くなる |
| 梁の上下 t3.2→2.3 | 1.6 | +4.5% | |
| 梁の前 t6→4.5 | 1.8 | +4.8% | |
| 台 t12→9 | 2.1 | +5.4% | |
| リブ t9→6 | 0.5 | +4.3% | |
| 脚 t3.2→2.3 | 0.6 | +3.5% |
| 厚くする | 重くなる kg | 先端の前後 | 1 kg あたりの効き |
|---|---|---|---|
| 脚の前だけ t3.2→6 | 0.4 | 0.0388(−2.3%) | 5.7% |
| リブ t9→12 | 0.5 | 0.0388(−2.3%) | 4.5% |
| 脚 t3.2→4.5 | 1.0 | 0.0385(−3.0%) | 3.0% |
| 足の板 t16→19 | 1.5 | 0.0392(−1.3%) | 0.8% |
| 梁の上下 t3.2→4.5 | 2.4 | 0.0382(−3.8%) | 1.6% |
| 台 t12→16 | 2.8 | 0.0384(−3.3%) | 1.2% |
| 梁の前 t6→9 | 3.7 | 0.0376(−5.3%) | 1.4% |
| 足の板 t16→22 | 3.1 | 0.0387(−2.5%) | 0.8% |
| 枠の長手 t3.2→4.5 | 5.8 | 0.0397(+0.0%) | 0.0% |
「一番増えたずれ」は、先端の前後、上下、前後 200 N、左右 200 N の 4 つのうち、一番増えたもの。厚くする方は、脚の前とリブが 1 kg あたりで一番効く。梁や足の板は効くが、重さも増える。
軽くする案
| 案 | 軽くなる kg | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 今 | 0.0 | 0.0397(+0.0%) | 0.0614(+0.0%) | 0.0279(+0.0%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| 軽 1:枠の端 1.6、隔壁 3.2、Z の壁 4.5 | 4.7 | 0.0404(+1.8%) | 0.0616(+0.3%) | 0.0284(+1.8%) | 0.0281(+1.1%) | 71 Hz |
| 軽 2:軽 1 + 受け 16 | 6.0 | 0.0404(+1.8%) | 0.0617(+0.5%) | 0.0285(+2.2%) | 0.0281(+1.1%) | 71 Hz |
| 軽 3:軽 1 + 脚の前 6、リブ 12 | 3.8 | 0.0386(−2.8%) | 0.0606(−1.3%) | 0.0280(+0.4%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| 軽 4:軽 2 + 脚の前 6、リブ 12 | 5.1 | 0.0387(−2.5%) | 0.0606(−1.3%) | 0.0280(+0.4%) | 0.0278(+0.0%) | 72 Hz |
| 軽 5:軽 4 + 梁の後ろ 2.3 | 6.2 | 0.0390(−1.8%) | 0.0608(−1.0%) | 0.0285(+2.2%) | 0.0279(+0.4%) | 72 Hz |
| 軽 4、脚の前 9 | 4.8 | 0.0381(−4.0%) | 0.0602(−2.0%) | 0.0279(+0.0%) | 0.0277(−0.4%) | 72 Hz |
| 軽 4、リブ 16 | 4.4 | 0.0380(−4.3%) | 0.0603(−1.8%) | 0.0278(−0.4%) | 0.0278(+0.0%) | 72 Hz |
| 軽 4、足の板 12 | 7.2 | 0.0393(−1.0%) | 0.0609(−0.8%) | 0.0283(+1.4%) | 0.0279(+0.4%) | 72 Hz |
| 軽 6:軽 4 + 足の板 12、脚の前 9、リブ 16 | 6.2 | 0.0380(−4.3%) | 0.0602(−2.0%) | 0.0280(+0.4%) | 0.0277(−0.4%) | 72 Hz |

板厚だけで軽くするなら軽 6 を勧める。リブを梁の前の面まで伸ばせるなら、6.10 の軽 7 の方が良い。骨組みが 80.9 → 74.7 kg(6.2 kg 減)になり、機械全体は 約 195 → 約 189 kg。先端の前後は 0.0397 → 0.0380、上下は 0.0614 → 0.0602 に減り、前後 200 N と左右 200 N はほぼ同じで、固有振動数は少し上がる。
考え方は、効かない所から重さを取って、効く所(脚の前とリブ)へ少しだけ戻すこと。足の板は薄くすると先端が増えるが、脚とリブを厚くした分で取り返せる。
| 部品 | 今 | 軽 6 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 枠の端(2 本) | 100×50×2.3 | 100×50×1.6 | 端の枠は X のネジの BF12 を受けるだけで、力はほとんど通らない。治具や吊り具を端の枠に付けるなら t2.3 のままにする。 |
| 隔壁(5 枚) | t4.5 | t3.2 | |
| Z の壁(2 枚) | t6 | t4.5 | 溶接で付ける前提。ボルトのねじを切るなら t6 のまま。 |
| 受け(2 枚) | t20 | t16 | 主軸を挟む長さが 20 から 16 に短くなる。ヘッドの固定方法を決めるときに確かめる。t20 に戻すと 1.3 kg 重くなるだけで、ずれはほとんど変わらない。 |
| 足の板(2 枚) | t16 | t12 | X のブロックを留めるねじの深さが足りるか確かめる。 |
| 脚の前の面(2 本) | t3.2 | t9 | 脚は角パイプでなく、板を溶接して作る(前だけ t9、ほかは t3.2)。 |
| リブ(2 枚) | t9 | t16 |
要素を 7.5 mm に細かくして解き直しても、軽 6 の方がずれは小さかった(先端の前後:今 0.0421、軽 6 0.0398、−5.5%。前後 200 N:今 0.0293、軽 6 0.0293)。
変えないもの:Z の板(t6 にするとレールを留めるねじの深さが足りない)、枠の長手(t2.3 にすると左右のずれが 12% 増え、振動数が 70 → 62 Hz に下がる)、梁と台(効くので薄くしない)。
応力
| 案 | スラスト 1500 N | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|
| 今 | 22 MPa | 5 MPa | 3 MPa |
| 3 か所とも穴 | 21 MPa | 5 MPa | 3 MPa |
| 軽 4 | 12 MPa | 3 MPa | 2 MPa |
| 軽 6 | 7 MPa | 2 MPa | 2 MPa |
- ミーゼス応力の最大で、どの案もリブの上の角(脚の前と梁の下が交わる所)に出る。角の値は要素の大きさと溶接の形で変わるので、目安として見る。
- 軽 4、軽 6 はリブと脚を厚くするので、最大の応力が下がる。
- 穴の縁では応力が約 3 倍になるが、隔壁と Z の壁の応力は 1〜2 MPa なので、穴をあけても強さは問題にならない。
6.9 梁を上下 2 本の角パイプと平鋼で作る
梁を、上下 2 本の角パイプの間を平鋼でつなぐ形にした場合を調べた。外形は今と同じ(奥行き 150、高さ 200、長さ 800)にし、角パイプ 150×50 を上下に置いて、間の高さ 100 を平鋼でふさぐ。今の案(台は鋼 t12、面の高さ 0、工具 150)で計算した。

- 平鋼を前後の面の全長に貼る形、前だけに貼る形、平鋼を 5 か所に渡す形(はしご)を比べた。
- 角パイプの中には隔壁を入れられないので、隔壁は角パイプの間(平鋼の裏)に入れる。両端は t9 の板でふさぐ。
- 平鋼を角パイプの面に重ねる所は、2 枚の厚さを足した 1 枚の板として計算した。
結論
- 今の板の箱より軽くて硬くなる組み合わせはなかった。
- 一番硬いのは、平鋼 t6 を前後の全長に貼り、間に隔壁を 3 枚入れる形。先端の前後は 0.0397 → 0.0371(−6.5%)になるが、梁が 13.6 kg 重くなる。今の箱の前の板を t6 から t9 にすると、3.7 kg 重くなるだけで先端の前後は −5.3%(6.8 の表)。同じ硬さなら、今の箱を厚くする方が軽い。
- 角パイプの内側の 2 枚の壁(梁の高さの中ほど)は、曲げにもねじれにも効きが小さく、重さのわりに硬くならない。梁の硬さは外側の 4 面で決まる。
- 平鋼を前だけに貼ると後ろが開いてねじれに弱くなり、前後 200 N のずれが +15.4%。はしごはさらに弱く、先端の前後が +33.5%、上下が +26.7% になる。
- 隔壁がないと、前後 200 N のずれが 43.2% 増える。平鋼でふさぐ形にするなら、間の隔壁は必ず入れる。
- 作りやすさも大きくは変わらない。平鋼の両縁を角パイプに溶接するので、長い溶接は前後で 4 本になり、今の箱の角の 4 本と同じ。レールを付ける面は、どの形でも溶接の後に削って平らにする。
今の板の箱のままにする。梁をもっと硬くしたいときは、隔壁を 3 枚から 5 枚にする(2.0 kg 増、前後 200 N のずれ −2.9%)か、前の板を厚くする。

| 形 | 梁の kg | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 今(板の箱、隔壁 3 枚) | 22.1 | 0.0397(+0.0%) | 0.0614(+0.0%) | 0.0279(+0.0%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| 今の箱、隔壁 5 枚 | 24.1 | 0.0392(−1.3%) | 0.0613(−0.2%) | 0.0271(−2.9%) | 0.0272(−2.2%) | 70 Hz |
| 角 t3.2、平鋼 t6 を前後に全長、隔壁 3 枚 | 35.7 | 0.0371(−6.5%) | 0.0592(−3.6%) | 0.0273(−2.2%) | 0.0272(−2.2%) | 69 Hz |
| 角 t3.2、平鋼 t6 を前後に全長、隔壁 5 枚 | 36.8 | 0.0368(−7.3%) | 0.0592(−3.6%) | 0.0263(−5.7%) | 0.0269(−3.2%) | 69 Hz |
| 角 t3.2、平鋼 前 t6、後ろ t4.5 を全長、隔壁 3 枚 | 33.9 | 0.0373(−6.0%) | 0.0593(−3.4%) | 0.0276(−1.1%) | 0.0272(−2.2%) | 69 Hz |
| 角 t2.3、平鋼 t4.5 を前後に全長、隔壁 3 枚 | 27.7 | 0.0404(+1.8%) | 0.0616(+0.3%) | 0.0297(+6.5%) | 0.0281(+1.1%) | 70 Hz |
| 角 t3.2、平鋼 t6 を前後に全長、隔壁なし | 34.1 | 0.0414(+4.3%) | 0.0595(−3.1%) | 0.0391(+40.1%) | 0.0272(−2.2%) | 69 Hz |
| 角 t3.2、平鋼 t6 を前だけ、隔壁 3 枚 | 28.3 | 0.0396(−0.3%) | 0.0601(−2.1%) | 0.0322(+15.4%) | 0.0277(−0.4%) | 69 Hz |
| 角 t3.2、はしご(平鋼 50×9 を 5 か所、前後)、隔壁 5 枚 | 25.8 | 0.0530(+33.5%) | 0.0778(+26.7%) | 0.0327(+17.2%) | 0.0348(+25.2%) | 66 Hz |
| 角 t3.2、はしご、隔壁なし | 23.1 | 0.0556(+40.1%) | 0.0780(+27.0%) | 0.0505(+81.0%) | 0.0365(+31.3%) | 66 Hz |
| 角 150×75×4.5、はしご、隔壁なし | 30.3 | 0.0464(+16.9%) | 0.0650(+5.9%) | 0.0417(+49.5%) | 0.0292(+5.0%) | 68 Hz |
梁の kg は、角パイプまたは板、平鋼、隔壁と両端の板の合計。
6.10 脚のリブを梁の前の面まで伸ばす
今のリブは、脚の前の面と足の板をつなぐ三角で、上の端は梁の下面にある。これを梁の前の面に沿って上へ伸ばし、梁の前の面と足の板をじかにつないだ場合を調べた。前の端(足の板の上、梁の前の面から 210)は変えない。今の案(台は鋼 t12、面の高さ 0、工具 150、主軸は Y の中央)で計算した。

結論
- よく効く。両側を梁の上面まで伸ばすと、先端の前後が 0.0397 → 0.0305(−23.2%)になり、重さは +2.9 kg。6.8 で調べたどの板厚の変更よりも、重さあたりでよく効く。
- 手前の脚は、梁の下面から 60 上までしか伸ばせない。同じ左右の位置(Y 5〜25)の梁の前に、Y のベルトの覆いがあるため。奥の脚には当たる物がない。
- 伸ばせる形:手前は 60 上まで、奥は梁の上面まで。先端の前後 0.0320(−19.4%)、上下 0.0575(−6.4%)、前後 200 N 0.0258(−7.5%)、左右 200 N は同じで、重さは +1.9 kg。要素を 7.5 mm に細かくしても、先端の前後は 0.0421 → 0.0338(−19.7%)で同じ傾向。
- 6.8 の軽くする案と組み合わせると、軽くしながら硬くできる。枠の端、隔壁、Z の壁、受け、足の板を薄くし、リブを伸ばすと(軽 7)、骨組みは 6.2 kg 軽くなり、先端の前後は −17.1%。
効く理由
穴あけの力で主軸が押し上げられると、梁は前へ倒れるようにねじれ、脚の付け根が曲がる。今のリブは脚の付け根しか支えていないので、梁の下面の角で曲がる。リブを梁の前の面まで伸ばすと、梁の前の面が足の板から斜めに支えられ、この曲がりが小さくなる。6.8 の図 2 で、脚とリブが重さのわりによく効いていたのと同じ理由。

| 形 | 重さの増え方 kg | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 今(梁の下面まで) | +0.0 | 0.0397(+0.0%) | 0.0614(+0.0%) | 0.0279(+0.0%) | 0.0278(+0.0%) | 71 Hz |
| 両側とも 60 上まで | +0.9 | 0.0339(−14.6%) | 0.0585(−4.7%) | 0.0263(−5.7%) | 0.0277(−0.4%) | 70 Hz |
| 両側とも梁の中ほどまで | +1.5 | 0.0325(−18.1%) | 0.0578(−5.9%) | 0.0259(−7.2%) | 0.0277(−0.4%) | 70 Hz |
| 両側とも梁の上面まで | +2.9 | 0.0305(−23.2%) | 0.0567(−7.7%) | 0.0254(−9.0%) | 0.0276(−0.7%) | 70 Hz |
| 両側とも梁の上面まで、リブ t12 | +4.4 | 0.0301(−24.2%) | 0.0566(−7.8%) | 0.0253(−9.3%) | 0.0276(−0.7%) | 70 Hz |
| 奥だけ梁の上面まで | +1.5 | 0.0338(−14.9%) | 0.0585(−4.7%) | 0.0263(−5.7%) | 0.0277(−0.4%) | 70 Hz |
| 手前 60、奥は梁の上面まで | +1.9 | 0.0320(−19.4%) | 0.0575(−6.4%) | 0.0258(−7.5%) | 0.0277(−0.4%) | 70 Hz |
6.8 の軽くする案と組み合わせる
| 形 | 重さの増え方 kg | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N | 最低の固有振動数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 軽 6 + リブを伸ばす | −2.7 | 0.0320(−19.4%) | 0.0573(−6.7%) | 0.0262(−6.1%) | 0.0275(−1.1%) | 72 Hz |
| 軽 7:軽 2 + 足の板 t12 + リブを伸ばす(脚とリブは今の厚さ) | −6.2 | 0.0329(−17.1%) | 0.0579(−5.7%) | 0.0265(−5.0%) | 0.0280(+0.7%) | 71 Hz |
| 軽 2 + リブを伸ばす(脚とリブは今の厚さ) | −4.1 | 0.0326(−17.9%) | 0.0577(−6.0%) | 0.0263(−5.7%) | 0.0279(+0.4%) | 71 Hz |
リブを伸ばす形は「手前 60、奥は梁の上面まで」。軽 2 は、枠の端 t1.6、隔壁 t3.2、Z の壁 t4.5、受け t16。
軽 7 を勧める(6.8 の軽 6 に代える)。骨組みは軽 6 と同じ 6.2 kg 軽くなり、先端の前後は軽 6 の 0.0380 に対して 0.0329 とさらに小さい。脚とリブは今の厚さ(脚は角パイプ 150×75×3.2、リブ t9)のままでよいので、脚を板で組む必要もない。左右 200 N のずれだけ +0.7% とわずかに増える。
注意
- 手前のリブは、Y を一番手前(主軸 Y 160)に動かしたとき、Y の台のブロックと左右で約 3.5 mm しか離れない。リブを 5 手前(Y 13)へずらすか、Y の動く範囲を 5 減らす。奥は約 27 mm 離れる。
- 奥のリブは、下のレールの高さで梁の前の面から約 125 前へ出る。Y の台やブロックとは左右の位置が違うので当たらないが、配線やケーブルの通り道は避ける。
- 左右でリブの形が違うので、主軸が Y の端にあるときのずれは左右で少し違う可能性がある。計算は主軸を Y の中央に置いた場合だけ。
- Y のベルトの覆いを反対の端(奥)へ移せるなら、両側とも梁の上面まで伸ばせる(先端の前後 −23.2%)。モーターとベルトの配置を変える必要がある。
6.11 軽 7 を入れる前(N1)の結果
脚 105、Z ストローク 150、Z の前板なし、台は鋼 t12。単位 mm。
架台の上の板を加工するとき
架台の高さ 50、敷き板の上に板を置く。t32 は W 31 で解いた(W 29 はメッシュの節点がつながらなかった)。
| 板 | 工具 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|---|---|
| t9(W 6) | 150 | 0.039 | 0.139 | 0.028 | 0.028 |
| t9(W 6) | 130 | 0.044 | 0.140 | 0.031 | 0.030 |
| t32(W 31) | 150 | 0.037 | 0.139 | 0.025 | 0.027 |
| t32(W 31) | 130 | 0.037 | 0.139 | 0.025 | 0.027 |
上下の値のうち 約 0.075 は架台の板のたわみで、下面を 12 か所だけで支えた場合の値。作業台に載せれば小さくなる見込み。通し穴には関係しない。
主軸の高さによる違い(工具 150、架台なし)
| 使う位置 | 先端の前後 | 先端の上下 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|---|
| 面の高さ 0 | 0.040 | 0.061 | 0.028 | 0.028 |
| 面の高さ 50 | 0.034 | 0.062 | 0.022 | 0.025 |
| 主軸が一番上 | 0.030 | 0.062 | 0.018 | 0.023 |
| 主軸が一番下 | 0.052 | 0.062 | 0.043 | 0.034 |
| 面の高さ 0、案内 100 N/µm | 0.056 | 0.069 | 0.041 | 0.039 |
| 面の高さ 0、案内 400 N/µm | 0.031 | 0.057 | 0.021 | 0.022 |
固有振動数
面の高さ 0 で 71、90、108、153、198 Hz。刃の周波数と近い回転数を避ける。2 枚刃なら 72 Hz は 約 2150 rpm に当たる。
6.12 部材ごとの効き方(脚を決める前)
脚とストロークを決める前の基準の案(モデル 111.5 kg)で調べた。考え方は今の案でも同じ。

その部材だけ硬さを 100 倍にしたときに、ずれがどれだけ減るかを示す。案内が一番で、次に梁、Z の壁と板。枠はほとんど効かないが、これは支持を固定と仮定したためでもある。
| 変更 | 先端の前後 | 前後 200 N |
|---|---|---|
| 基準 | 0.065 | 0.063 |
| Z の板がアルミ t20 の 1 枚(箱なし) | 0.951 | 0.602 |
| Z の板が鋼 t20 の 1 枚(箱なし) | 0.388 | 0.259 |
| ヘッドの受けが 1 枚 | 0.075 | 0.071 |
| 脚のリブなし | 0.130 | 0.085 |
| 梁の隔壁なし(端面のみ) | 0.086 | 0.115 |




6.13 梁の中の隔壁を、どの辺で溶接するか
梁は前の板とコの字を合わせて閉じるので、中の隔壁は全部の辺を内側から溶接できない。今の形(1〜5 節)で、中の隔壁 3 枚の溶接する辺を変えて解いた。溶接しない辺は、梁の板から 15 離してつながらないようにした。

| 溶接する辺 | 先端の前後 | 前後 200 N |
|---|---|---|
| 4 辺とも溶接(今の計算の前提) | 0.0330(0%) | 0.0265(0%) |
| 後ろを溶接しない | 0.0353(+7%) | 0.0319(+20%) |
| 前を溶接しない | 0.0371(+12%) | 0.0324(+22%) |
| 上下を溶接しない(前と後ろだけ) | 0.0333(+1%) | 0.0284(+7%) |
| 前だけ溶接(後ろと上下はしない) | 0.0434(+32%) | 0.0492(+86%) |
| 中の隔壁なし(両端の板だけ) | 0.0443(+34%) | 0.0499(+88%) |
- 隔壁の役目は、梁の断面の形を保つこと。前の板と後ろの板をつないでいることが大事で、上下の辺は効きが小さい。
- 前の辺だけを溶接した隔壁は、ないのとほとんど同じ。
- 前の辺を両側から溶接し、後ろの辺を後ろの板の長穴から溶接する組み方にした(部材表と寸法図 の「梁の組み方」)。
6.14 脚のリブの左右の位置
脚のリブを、脚の角パイプ(幅 75)の外端、中央、内端に動かして解いた。今の形(1〜5 節)で、奥の脚は左右を逆にした位置。

| リブの位置 | 先端の前後 | 前後 200 N | 左右 200 N |
|---|---|---|---|
| 今(手前 Y 13、奥 Y 782) | 0.0330(0%) | 0.0265(0%) | 0.0280(0%) |
| 外端に寄せる(手前 Y 4.5、奥 Y 795.5) | 0.0339(+3%) | 0.0267(+1%) | 0.0279(0%) |
| 外の壁と同じ面(手前 Y 2.25、奥 Y 797.75) | 0.0348(+5%) | 0.0269(+2%) | 0.0279(0%) |
| ブロックの真上(手前 Y 25、奥 Y 775) | 0.0324(−2%) | 0.0264(0%) | 0.0281(0%) |
| 奥だけブロックの真上(手前 Y 13、奥 Y 775) | 0.0327(−1%) | 0.0265(0%) | 0.0280(0%) |
| 角パイプの中央(手前 Y 37.5、奥 Y 762.5) | 0.0325(−2%) | 0.0265(0%) | 0.0282(+1%) |
| 内端に寄せる(手前 Y 70.5、奥 Y 729.5) | 0.0399(+21%) | 0.0284(+7%) | 0.0282(+1%) |
- リブを角パイプの外端に寄せると、わずかに悪くなる(+3%)。外の壁と同じ面まで出すと +5%。
- 効くのは、リブが足の板の下の X のブロック(手前 Y −5〜55、奥 Y 745〜805)の上にあるかどうか。ブロックの上にあれば位置の差は 2% 以内で、外れると足の板が曲がって大きく悪くなる(内端で +21%)。
- 手前のリブは、Y の台とのすき間が 8.5 しかないので、今より内へはほとんど動かせない。奥はブロックの真上(Y 775)へ動かせるが、効きは −1% で、今の位置のままにした。
6.15 脚とリブを X のブロックの中心へ寄せる
脚の角パイプ(幅 75)とリブを、足の板の下の X のブロックの中心(手前 Y 25、奥 Y 775)へ寄せた。脚は枠の外へ 12.5 出るので、梁も両側へ 12.5 伸ばして 825 にし、中の隔壁もブロックの中心(Y 25、775)へ動かした。今の形(1〜5 節)で解いた。

| 形 | 先端の前後 | 前後 200 N | 左右 200 N | 重さ kg |
|---|---|---|---|---|
| 今 | 0.0330(0%) | 0.0265(0%) | 0.0280(0%) | 0 |
| 脚とリブをブロックの中心(梁 825) | 0.0324(−2%) | 0.0266(0%) | 0.0281(0%) | +0.3 |
| 脚をブロックの中心、手前のリブは Y 13 のまま(梁 825) | 0.0328(−1%) | 0.0267(+1%) | 0.0281(0%) | +0.3 |
| 脚は今のまま、リブだけブロックの中心 | 0.0324(−2%) | 0.0264(0%) | 0.0281(0%) | 0 |
- 脚の角パイプを動かしても、ずれはほとんど変わらない。効くのはリブの位置だけで、それも −2%。
- 手前のリブを Y 25 にすると、Y を一番手前に動かしたとき Y の台のブロックに当たる。Y の動く範囲を手前で 約 12 減らす必要がある。
- 梁が枠の外へ出て、全体の幅が 800 から 825 になる。
- 2% のために動く範囲と幅を変える価値はないので、今の形のままにした。
7. 言葉とモデル
言葉と座標
| X | 前後の方向。枠の後ろの端が 0、前の端が 1000 |
| Y | 梁の方向。枠の手前が 0、奥が 800 |
| 高さ | 枠の下面を 0 とする |
| 主軸端 | ヘッドの下の端。ここからホルダが出る |
| 工具の長さ L | 主軸端から工具の先端まで |
| 面の高さ W | 加工する面の高さ。W + L が主軸端の高さになる |
| 先端の前後、上下 | 穴あけの力(スラスト)1500 N での、工具の先端のずれ |
| 前後 200 N、左右 200 N | 工具の先端に横向きの力 200 N を掛けたときの、同じ向きのずれ。フライス加工の目安 |
モデル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 解析の道具 | CalculiX 2.22(FreeCAD 1.1 に同梱)。モデルは Python で作る |
| 要素 | 4 節点シェル S4、約 15 mm。節点 約 1.4 万、要素 約 1.4 万 |
| 材料 | 鋼 205 GPa、アルミ 70 GPa、ポアソン比 0.3、0.33 |
| 案内 | ブロック 1 個を 200 N/µm のばね(仮定)。カタログに値がない |
| ボールネジ | 1 本 40 N/µm のばね。ネジ、ナット、軸受の直列の計算値 |
| ヘッド | 剛体。上下の受けの板でつなぐ |
| 支持 | 架台の下面を 12 か所で固定。架台なしの比較では枠の下面を固定 |
| 力 | 架台ありでは、工具の先端と板の間で押し合う。結果は両者の相対的なずれ |
入っていないもの
- 案内の実際の剛性とガタ。溶接の歪み。ボルトのゆるみ(溶接部も板の継ぎ目も完全につながる前提)。
- 主軸の軸受の変形、工具自身の曲がり、板と治具の変形。
- レールと当ての剛性(足さないので安全側)。
- 主軸モーターの位置(質量はヘッドに含めた)。X のナットの受けの細部。
8. 確かめたこと
- 梁 1 本のねじれ:有限要素法の平均 5.13×10⁻⁵ rad が、手計算(ブレットの式)と一致した(梁 200×150×4.5、長さ 800、ねじりモーメント 1500 N × 288 mm)。
- メッシュ:15 mm と 10 mm の差 約 4〜5%。比較には 15 mm で足りる。絶対値は少し大きめに見ておく。
- 節点のつながり:部材が 4 つの塊(枠、ガントリー、台、Z)に分かれ、案内のばねでだけつながることを確かめた。
- 解けなかった例(Z4、W 29):格子の線が近すぎて節点がつながらなかった。変位が 10⁸ mm 台になるので分かる。値を使っていない。
- 今の形でも、要素を 7.5 mm にした確かめで、15 mm との差は 約 5%(6.10)。比べるには 15 mm で足りる。
- 奥のリブは Y のボールネジに当たったので、ネジを支持側の軸受(BF12)の外へ 15 だけ出る長さに詰めた(3D モデルで確認)。
9. 再現のしかた
モデルと計算のスクリプトは、リポジトリの analysis/fea にある。
| ファイル | 内容 |
|---|---|
| gantry_legc.py、legc_fig.py | 6.15 の脚とリブをブロックの中心へ寄せる案と図 |
| gantry_ribpos.py、ribpos_fig.py | 6.14 のリブの左右の位置と図 |
| gantry_bulk.py、beam_build_fig.py | 6.13 の隔壁の溶接する辺と、梁の組み方の図 |
| gantry_now.py、now_fig.py | 1〜5 節(今の形、決めたことを一つずつやめた場合、採らなかった案、部品ごとの効き)と図 |
| gantry_fea.py | 寸法からモデルを作り、CalculiX で解く |
| gantry_plans.py、gantry_zplans.py、gantry_best.py | 6.1〜6.3 の案を順に解く |
| gantry_near.py、gantry_n1.py、gantry_steel.py、gantry_stand.py、clamp_fea.py | 脚、今の案、台の材料、架台、板の押さえ方 |
| n1base.py、gantry_holes.py、gantry_sens.py、gantry_sens2.py、gantry_light.py、gantry_light2.py、gantry_light3.py、gantry_stress.py、gantry_twin.py、gantry_twin2.py、gantry_rib.py、gantry_rib2.py、gantry_rib3.py | 6.8 の肉抜き、板厚、応力、6.9 の梁の形、6.10 のリブ |
| plan_cards.py、fea_view.py、light_fig.py、light_fig2.py、twin_fig.py、rib_fig.py | 結果の図を描く |
| *.json | 結果の数値 |